常陸の国風土記には静織の里や長幡部の里の記述があります。
織に由来のあるどの神社も緑豊かな場所にあり、四季おりおりの自然を愉しむことができます。のんびりと散策していると、ふっとタイムスリップするような感じを受けます。
昔、人々が大きな集落をつくり、織を盛んに行っていたとされるあたりは、今も古い神社や古墳があり、長い歴史の跡を偲ぶことができます。
長幡部神社
(常陸太田市幡町)
長幡部の人々が美濃の国より移り住んであしぎぬを織ったとされます。あしぎぬとは太織りの粗い絹織物で、結城紬の前身といわれています。静織りとは違いますが、同じ久慈郡の記述で織りの里として長く栄えたのでここに取り上げます。
大甕倭文神社
(日立市大みか町)
太平洋に面した山、石名坂に神社があります。境内は国道6号線で分断されています。 地名通り境内にも数多くの石や 岩があります。この神社の石でもじずりをしたのではない
かという説を載せている本もあり、もじずりに興味が湧いてきました。
( 地図は常陽芸文センター、常陸国風土記のものを掲載しました。)
静は倭文(しどりまたはしづり)と同じ。このあたりにしどりを織る人々の集団が住んでいたとされます。静神社は桜の名所で春は空一面ピンクに染まります。近くには白鳥の飛来で有名な古徳沼があります
静神社
(那珂郡瓜連町)
途中の歴史を愉しみながら織の里から里へあるいてみよう!