上の図の説明
次、真田織 綜絖を掛ける
真田織は紐、帯ようの織ですので、
経糸は毛羽の出 ない丈夫な糸を使うと織りやすい
また縦地合いの織で緯糸はほとんど見えなくなりす
綜絖1では左から赤の経糸16本 青の経糸16本をすくって
糸綜絖を掛けていったことを示しています。
二重織の真田ですから表の綜絖を掛けた後、裏面にも綜絖を掛ける必要があります。
腰当を外し、原始機を左に180度回転させて 表の色と反対の色に綜絖を掛けていきます。
表の綜絖1が  
赤16 青16なので
裏の綜絖1では 
青16 赤16・・と言った風にです。
したがって上の鱗を織るためには 表の綜絖が6,裏の綜絖が6、計12本の綜絖が必要です。

上の図で段数6まで数字を入れています。6の裏綜絖が織れたら、図のように5の表、裏・・・・といったように逆に綜絖を繰りながら柄を出して織り進めていきます。
綜絖2
綜絖1
   綜絖6   青16          赤16
  綜絖5   赤2   青14  赤14   青2
  綜絖4   赤6    青10   赤10   青6
  綜絖3   赤10   青6    赤6     青10
    赤14   青2    赤2      青14
    赤16          青16
6
3

赤と青の二色でサンプルを織りで説明を進めていきたいと思います・
まず、整経をする際 赤と青2本どりで進めます。
スタートして始めの綾を本綾(1本ずつ)でとり、
その後赤と青2本どりの綾を作ります
綾の部分に綾棒をセットする。
2本ずつの綾を見ながら4本の経糸を筬目に入れていきます。
(表の2目。裏の2目)通常通り経糸を整理して機ごしらえする。
経糸が長い場合は綾棒2の先の方で(織りやすさを考えた長さ)
腰ひものようなもので括り柱に結わえて織りやすくすると良い。
括った残りの経糸は鎖編みをして床にでも垂らして置き、織り進むにつれ鎖を解いていく。

鱗文様を分かりやすくするために 下のようなグラフ用紙に書いてみました。
(表から見た図になります。)
各文様を続けて織るための都合で 経糸総数は64本にしました。
(1目盛りは2本として勘定しています。)
経糸数等はご自分のデザインで変えていけばいいので 
このようなグラフ用紙に書いてみると理解しやすいと思います。
1~6の数字は段数・・・つまり表6本、裏6本の綜絖を作ればこの柄が織れることになります。
1段ごとに柄が変わりますので、緯糸はある程度太くしておくと柄が出やすくなります。。

山道

幾何学文様の真田織

整経する際に 必ず1本ずつの綾(本綾)と2本ずつの
綾を作っておきます。2本ずつの綾4本のうち1ほんを選んで文様を作っていくためです。

またその4本から1ほんを選ぶ際にねじれ等がないよう
1本ずつの綾を確認することも大事です。

どの経糸に綜絖を掛けるか
鱗文様の眞田織 図を書いてみる

市松

そろばん玉

山道

2本ずつの綾
(1本ずつの綾)
織手前
綾棒2

綾棒1

左の画像の真田織(山道 鱗、そろばん玉等)を
ここでは幾何学文様の真田と呼ぶことにします。

この真田は二重織で裏表の色が違っています。
例えば上の鱗は赤地に青の三角文様がでていますが
裏面では青地に赤の三角文様となっています。
どの文様も表と裏の色が反対になっていることが 
この真田の特長となっています。
この幾何学文様の真田を織る為に

綜絖かけ
が大切な作業となってきます。
左の真田を例にして説明していきたいと思います。

上の画像のように経糸1本ずつの綾、2本ずつの綾の綾棒をセットしたら綾棒2は織前に、綾棒1は柱側になるようにします。綾棒1を見ながら筬に4目を入れていきます。
この原始機は向こうから柱、綾棒2,綾棒1、筬そして
体の前にある棒と並びます。

そして左画像のように綾棒1と筬の間に上下合わせて8~10本の綜絖を掛けていますこの綜絖を掛けるのが真田の難しいところだと思います。