1段目の赤糸のすくい方は左図3の通りです。
左からAブロックの1をすくう。2の青糸は裏用、
Bブロックの2本は2段目用なので放置する。
つまりAから
を取った後、3本飛ばし
次のAの
を取る。赤16本そのように取り
次は4本飛ばしてAの
の青を16本取る。以下同じ。

1段目裏は青16本すくいますが、気を付けなくてはならないことはひっくり返した綾棒に掛かっている
経糸はBブロック、Aブロックと反対になっていることです。表ですくった赤1は 裏側では左から4番目となり、裏面ですくうAブロックの青は
左から3番目になるということです。
後は赤で説明した同じやり方です。

これで表、裏でAブロックから一色ずつ綜絖が
掛けられることになります。
裏が終われば表に返し、今度はBブロックから模様に応じた
糸をすくっていくことになります

真田織 糸綜絖を掛ける

綜絖が12本作り終わったら 織に入ります。
図2のように綜絖1~6までを 表裏順に織り進めます。
まず、1の綜絖を上げて緯糸を右から左へ入れる。
次に裏に掛かっている綜絖1‘を下に引っ張って出来た開口に
緯糸を左から右に入れる。表面では緯糸は右から左へ。
裏面では左から右へ、緯糸がクルクル循環していることになります

糸綜絖が多い時は 開口しにくくなります。
持ち上げる綜絖と他の綜絖の間をあけたり、他の糸綜絖をさばいたりして
開口を確保すると良いでしょう。

糸綜絖が織前から離れている場合等は 持ち上げた糸綜絖の開口部分や
筬の手前等に筬等を立てて開口を確保、
それから緯糸を入れて織り進めます。

一番多いミスは緯糸を入れる時、他の綜絖を引っかけて織ってしまうこと、
表と裏の綜絖棒を違えてしまうことです。

手前に筬
赤青2本ずつの綾
赤青1本ずつの綾、
4本のうちAの赤糸をすくう
鱗文様のグラフ

綜絖を操り織り進めていく

綜絖棒を駆使して織る
鱗文様が織れた
さて、左の画像、ずいぶん織り進んできたところです。
6までの綜絖が前のほうに寄せられていますので
綜絖1~6まで織ってきて 次は6を後ろに押しやり
5の綜絖を上げて後ろ半分の織に入るところです。
綜絖5~1へと戻ってきて鱗1模様の織上がり。
織った部分が長くなった時は織前の棒に
もう1本の棒を添えて2本の棒で織った布を巻いていき、腰当(ベルト)の先の紐を掛けて固定させると
織りやすくなります。
表の綜絖が3つ、次は裏返しして3つ目の綜絖掛けしている綜絖かけ途中の写真です。
この鱗文様では上に6つ、下に6つ、
計12の綜絖を操って織っていきます。
上に3本綜絖
この4本が一つの筬目に入っています。
幾何学文様の真田を織る時は2本どりの
綾棒の上下に掛かっているこの4本(筬1目に入っている)を1単位として考えていきます。
袋真田の織り方
図3
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図1
図2
B
A
B
A

ねじれている場合は赤、青と順序よく並べてすくってください

経糸2本ずつ掛かった綾棒
前頁のように指で綜絖を掛ける糸を引き上げたら
杼でも差し込んで開口を確保しておきます。
綜絖用の糸(私はレース糸40番使用)を結んだ
棒(綜絖棒)を右から左に抜いて
糸綜絖を作る準備をします。
赤糸の下の綜絖糸を 引っ張り上げ 左の指3本分の幅になるよう伸ばした後、綜絖棒に
ひとひねりして掛けていきます。
紐は細帯で経糸数が少ないものは、こうして指を使って綜絖をつくることが出来ます。
1段目 Aより赤を16、青を16取る
      (裏返して青16、赤16) 

2段目 Bより赤を14 青を2、赤を2 青を14  
  (裏返しして青14 赤2 青2 14)
1.3.5と奇数の段はAブロックから模様に応じた色の経糸をすくい 2.4.6.・・と、
偶数の段はBブロックからすく
うことになります
経糸2本ずつの綾棒
B
A
B
A
3 4
経糸2本ずつの綾棒
1 2
1 2
3 4
経糸間の→
綜絖糸を通す
赤糸に」綜絖