袋真田の織り方
整経台から外した綾紐の部分に綾棒を入れておきます。
その綾棒をみながら2本ずつ計4本の経糸を
1つの筬目に入れていきます。
主に表に出したい機を下に置いた方が楽なので
その下に置いた機の経糸から2本ずつ取って
筬に入れていきます。
1本目が終わったら2本目を1本目と同じ部分に
2本ずつ入れていきます。
教えて下さった方は左右の原始機から2本ずつ取って同時に
筬目に入れていかれたのですが
私は1つの原始機から2本ずつ筬入れしたのちに,
2つ目の原始機の経糸を入れています。2回目の筬入れの時
1回目の経糸の上に白い紙をおくと見やすいです。
2 筬入れ
サンプル織ですので簡易整経台を使い
170cmの経糸を掛けました。
1本目の原始機の整経が終わったら、
綾の部分に糸を掛けたり、両端の糸束を
別糸でしっかり結んでおきます。
また経糸の長さによっては 途中の経糸も
乱れないよう別糸で結わえておくと安心です。
2番目の機も同じようにして整経します。
2本とも縞模様の整経にしましたので、片側の
整経棒、(折り返し)で 経糸を繋いでいます。
1本目、2本目、両方の機の整経が終わったら
整経台から外し、2つの機に丈夫な紐を
掛けておきます。
こちら側を柱に結ぶように、またもう一方の折り返しの輪の方を織前とします。
今回この説明の為 サンプル用の機をかけました
その場合の整経や織等について説明いたします。
いろいろ条件が違うとまた方法もいろいろになってくるかと思います。そこは適宜に進めていただきたいと思います。
前ページの鱗文様などの眞田も今回の袋真田も 二重織の眞田です。
鱗文様等幾何学文様の真田は 筬目1つに入っている経糸4本を表にでる織、
裏にでる織を振り分けつつ織っていくリバーシブルの紐織でした。
袋真田は2本の原始機の機ごしらえしたものを上下に置き、
下の機の柄が上【表面)に出るための綜絖2本、
上(表)の柄が其のまま織れるよう綾棒(中筒)の下に掛けた綜絖1本の計3本
同じように上の柄が下に出るようにした綜絖2本と
中筒の下に掛けた綜絖1本の計3本
合計6本の綜絖と中筒開口で織れる二重織の紐です。
途中で切るとこんな風に筒状になっています。
これが袋真田と言われる所以でしょう。
下の機
筬通しをしながら数本ずつ棒にヒバリ結びをします。
左画像は下におく1本目機の筬通しが終わって
2本目の筬通しをしながら棒に結わえているところです。
→
見えにくいけど綾紐が掛けてあります
2本目の機
1本目の機
筬通しが終わったら綾棒、筬を紐で結わえている後方まで動かしながら経糸を整理しておきます。
後方は糸の結び目が多いので筬、綾棒を織前の方まで戻しておきます。これで機ごしらえの終了です。
次は糸綜絖をかける作業です。
経糸が長い場合は紐で結んだ後ろ側から鎖編みをして解けないよう括っておき 織進むにつれ
鎖を外して経糸をのばしていきます。
また、筬と綾棒を動かして後ろまで糸をさばいたら
そちらを織前とし反対側を鎖編みしたりして
柱に結わえることもできます。
その時々でやり易い方法を取ればいいと思います。