出来上がった綜絖1を手前に置いて 次の綜絖を掛けていきます。
1回目で綜絖を掛けた4の糸の対になっている3の糸を選んでいきます。
左手に選んだ3の糸が掛けられたら杼等を差し込んで開口を確保してから綜絖棒を
右から左へ通します。 (上の画像C)
続いて機を外して裏返ししてまた機をセット。
裏側では前回掛けた2の隣1に綜絖が掛けられることになります。
1. 表、手前の綜絖(4が掛かっている)を引き上げ緯糸を入れる
2. 裏、手前の綜絖(2が掛かっている)を引き下げ緯糸を入れる
3. 表、2番目の綜絖(3が掛かっている)を引き上げ緯糸を入れる
4 裏、2番目の綜絖(1が掛かっている)を引き下げ緯糸を入れる
→
3・袋真田の綜絖かけ
綜絖を掛ける経糸を左手の指にかけていく。
不要な経糸はそのまま
左へ送っていく。
上下の綾棒から
左へ送る糸、綜絖を掛ける糸に分けていく
綜絖をかける経糸を
全部すくったら
すくった糸と
他の糸の間に杼等差し込んで開口を確保してから綜絖糸(レース糸)を右から
左へ送っていく
経糸の下の綜絖糸を引き上げ 左の指3本分の長さに伸ばしたら綜絖棒にひとひねりして締めておく。
これで綜絖1本出来上がり
ではあの前後の部分いはどうやって織ったのでしょうか
表の柄をそのまま表面に出るよう、また裏の柄をそのまま裏面に出るようにするには
普通の原始機の織り方を用います。中筒開口と綜絖開口です。
したがって表、裏共に3番目の綜絖棒は中筒の下の糸に掛ける綜絖です。
その綜絖開口と中筒開口を今までと同じように表、裏、表、裏・・・と繰り返せば
画像Eのいの部分が織れることになります。
袋真田では手前の2本の綜絖で裏の柄を出し、綾棒とその前に作った綜絖で
本来の経糸の柄を出します。この組み合わせで楽しい文様を織れるのが
袋真田の良さと言えると思います。綜絖をさばいて織るのも大変なので
手前の綜絖2つで織る部分を多くすることが一般的のように思います。
上に掛けられた2本の綜絖、下に掛けられた2本の綜絖を
順番に動かすことであの部分が織れます
上の図の□は1つの筬目の中に上(表面)の経糸2本、下(裏面)の経糸2本が入っていることを
示しています。まず始めは裏面の経糸を表に出すための綜絖つくりです。
表の綾棒に掛かっている1,2の糸をそのまま左にやり、下の綾棒の2本の経糸のうち2番目、
筬目に入っている4番目の糸を指にすくいあげます。
上、下3本の経糸をそのまま左に、4番目をすくいあげ・・・・を最後の筬目まで続け
すくった糸に綜絖を掛けていきます。
綜絖棒に全部の糸綜絖が掛けられると 表に裏の経糸を出すための綜絖作りは完了です。
腰当を外し機をひっくり返し裏面を出して機をセットします。
裏面には表の経糸がでるように先ほどと反対に表の糸に綜絖をかけるようにします。
上の右図がひっくり返した時の経糸の配置です。今度は上の4,3の経糸を左にやり、
3番目になっている2の糸を引き上げます。1の糸、4,3の糸を左へ2の糸だけをすくいあげ
綜絖を掛けていきます。これで上に1本、下に1本の綜絖が掛けられました。
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