体と棒数本で出来上がっている原始機。
私は5~60cmの丸棒をよく使っています。
経糸を結ぶ棒2本、中筒1本、織れた部分を巻き取るため
体側の棒に沿わす棒、糸綜絖を掛ける細棒等
いろいろな棒が必要です。
私はホームセンターで買ったり、篠竹で作ったりしています。
案外 身近なもので利用できるものがあったりしますので
工夫してみるのもいいですね。
画像の棒の端を少し削っているのは ベルトの紐や柱にくくる紐を掛ける為のくぼみです。

左は筬を掛ける台と使用している筬。
原始機で布を織る時 筬があると織幅が一定になり、織り目がそろうので
とても重宝な道具です。
と、いっても原始機では軽い竹筬が必要なのですが、現在竹筬はほとんど作られていないようです。二十数年前ではまだかろうじて注文して作ってもらうことが可能でしたが その後職人さんがいなくなり購入出来なくなりました。
そんな状態でしたので、骨董市で竹筬を買って 自分用の密度の筬に
仕立てなおした筬も結構持っています。

また原始機の作り方の頁でご紹介したプラスティックのリードも
太目の糸で織る場合には利用出来ますし、
筬と綜絖を兼ね備えているので 簡単な織を楽しむには良い道具だと思います。

その他、腰を支えるベルト状のもの。
私は古い太目のベルトに穴を開け 紐を通して 体の前に位置する丸棒にひっかけて使っています。

また綜絖を作る際には丈夫な糸が必要です。私はもっぱらレース糸(40番)を使用しています。

原始機の織道具 いろいろ

竹筬は大事な道具です。
高機でも筬には筬枠があり、その中に筬をセットして
使います。保護というだけでなく打ち込みを強くする際には
筬の重み等も大事な要素になります。

原始機では刀杼で強く打ち込むこともできますが 
保護の為 左のような簡単な筬枠を作りました。
ホームセンターの細い板を張り合わせ両端をしっかりくくって
使うものや はめ込み式にしたものなどです。
特に真田織では強く打ち込みたいので
右の写真真ん中のようなはめ込み式筬枠を重宝しています。

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