楮布つくり1
古代織の部屋ゆう
からむしの皮はぎ

からむしの糸づくり

・からむし剥ぎ 2・からむし引き
  からむし盤の左側にからむしをのせ、真ん中あたりにからむし引き板を置く。
いくらでも細くなります。細さにうっとりしていたら細すぎて、
さっぱり,, かさが増えません。
で・・・いつまでもこのままの状態!
かなりの量です。
ちょっとした"私の夏の日の思い出”.!

からむし引きの体験

野からむしで初めての糸づくり

からむしの皮はぎ
平成3年)

昭和村 からむし織の里フェアー94に参加

からむしをみつけた!
細く裂いたからむし
出来上がったからむし

冬になると、苧績みや機織の仕事が始まります。

3・苧績み

 古代の織を調べるようになって、一番初めに興味を持ったのは からむしでした。
散歩の途中でイラクサ科の植物を見つけたこと、木の繊維より やりやすそうに思えたこと、
古代にはとても一般的な素材であったことがその理由です。私の採った野からむしは繊維も短く、色も茶色。
でも初めての糸作りに無我夢中の私は、草から糸の出来るということに、驚き、感激したものでした。
その時のからむしの糸を横糸に入れて織ったのが、”草の布、木の布”の”野からむしのタペストリー”です。

からむし盤は大きな容器と板で代用。
からむし引き板と苧引き具は夫の手作り
夏はからむしで始まり、からむしで終わるって感じのそんな夏が幾たびか過ぎて・・・・・
この私のからむし畑(?)もその後宅地になりました。
畑を借り、取って来た株を3年程植えてみたりしましたが現在は記念の数株を庭に植えるのみ。
からむしを見るたび、からむし引きに追われた夏の日々を懐かしく思い出します。
(平成6年〜10年)
からむしを採って、糸にするまで
根元から先に向かってからむしの皮を剥ぐ。

これから引く、からむし

カラムシかわはぎ
7月23日 からむし畑を見学。高原の夏は涼しいかと思いきや、まったく暑い。
人の背より伸びたからむし畑は今が収穫時。私の”野からむし”とは葉っぱの大きさからして違う。
数年毎に株分けすること、5月焼畑をすること、畑に風よけの囲いをすること等、
興味深い説明を受けた。(以下、説明を聞いたり、資料で分かったことの大まかな点を列記します。) 

車で走っているとき すぐ近くの空き地にまるで栽培したかのように 元気のいいからむしが
沢山生えているのを見つけました。両脇が家、後ろは竹やぶ。
まるで昭和村のからむし囲いのようです。
土地の持ち主(隣の家)に聞くと、一度春に刈ってお盆前に又刈り取るとのことでした。
許可を得て お盆まで2〜3回刈り取りに通いました。
刈ったからむしは、早く苧引きをしなくてはならず、持ち帰った後は2〜3日必死でからむし剥ぎ、からむし引きをしました。3、4年程そんなことを続け、からむしはダンボールいっぱいになりました。さて、やり切れるかどうか!

苧引き具

からむし引き板

カラムシかわはぎを習う
  1. からむし盤の下に10cmほどの木を入れて傾斜をつける
  2. 苧引き具をあてたからむしを後ろに引くとよい
  3. 時々、苧引き具に水をつけると引きやすい

注・・・・からむしは必ず根元を揃え、作業は全て根元から 茎の先へと進みます。