憩いの家での織りの活動
「古代織の会 ゆう&さっこりの会」は10年近くをその藁葺きの心和む家で、
染めものをしたり、いろいろな織に取り組んだりして過ごしました。
特に「古代織の会 ゆう」では共に学ぶという観点から普段の活動を記録集にしてきました。
葛、からむし、楮、和紙等で糸を作り,原始機で織り、その布で表紙を作りました。
10年で5冊・・・仲間との大事な共同作品です。
水戸NHK のギャラリー、スイトピアで作品展を3度行いました。
絣に挑戦
10年の活動ではつねに古代織について私自身が学んだことを会の仲間に
教えたり、伝達したりするようにしてきました。
そうした活動も10年で一応の区切りと思っていたので、
最後の作品展では葛や楮の帯を織るということを私自身の目標にして、
糸づくりや織をがんばってきました。
左の写真がその時の作品です。
平成2年、久慈川に近いわらぶきの家で織をする機会に恵まれました。
そのお宅にあった古い高機を使い、一人で織っていましたが、せっかくの場所を一人だけで使うのは惜しい気がして、平成4年、仲間を募り 「さっこりの会」を発足させました。
裂き織りならだれでもとっつきやすく、楽しい時間を共有できるのではと思ったからです。
まずは5名の仲間と共に「さっこりの会」の活動を始めました。古い機1台に夫の手作りの機3台も加わり、「憩いの家」はすっかり「織の家」となりました。
丁度その頃一人で古代の織りについて調べ始め出したところでした。そこで 原始機で織をしたり、植物から糸を作るようなことに興味がある人がいれば 共に学んでいく方が楽しいだろうと有志の参加を呼びかけて、立て続けに「古代織の会 ゆう」を結成しました。
楮の糸も出番です。
藍の葉でもじずり
裂き織の服・木綿や絹の服地。仲間の作品
さっこりの会の作品
「第5回、古代織の会 ゆう&さっこりの会作品展」
後ろの作品は エムシアツ、 藍の葉でもじずり
2003年3月、 NHK水戸支局ホール
古代の色で織ってみようの
テーマーで織った作品
茜、きはだ、ヤシャブシで染めた絹糸でもじり織。
市松の柄。(1期生、2期生作)
コチニールで絹糸を染め、原始機でストールを織りました。
会の仲間の作品です(上)
下のは草木染の布です。
憩いの家では 織の体験会や日頃の作品を持ち寄っての作品展を3度行いました。