2000年、科織の講習会に参加したことがあります
それ以来科を織ってみたいと思っていましたが、
材料が手に入らず諦めていました。
友達が分けてくれた大事な科の糸で
帯地を織りました。縦、横とも科の糸。
講習会で習ったようにしめらせながら
心をこめて・・・・・・
草の布 木の布 作品3 科布
所々黒く見えるのが、墨の跡です
さんざん手間をかけた糸ですが 荒いものです。
寒にさらし、叩いたりもんだり出来上がった布をまた木槌で叩いて繊維を柔らかくしたり・・・・・
大変な労力と技術が要求される仕事です。
先人たちの苦労が偲ばれます。
経糸、緯糸共に楮。長さ、4メートルの帯地。
2002年織成賞・入選
経糸は麻(市販)、緯糸は楮紙。楮の布を織る前に楮紙で糸作りをし、紙布を織ってみました。経糸はかすり。
(41×150)
経糸、緯糸ともに楮。初めて挑戦したその布で、表紙を作りました。経糸が切れたら繋ぎ、
のりをつけるという苦労の作、第1号。記録集の第5冊目、最後の表紙になるので、
縦、横共、楮にこだわりました。機はもちろん原始機です。
縦糸を少しも無駄にしたくない上に、縦糸が切れないように細心の注意をしながら織り進める・・
こんな時は原始機が威力を発揮してくれます
草の布 木の布 野からむしと葛作品
草の布 木の布 楮と紙布作品
経糸・・麻糸(市販)横糸・・からむし、葛、科。
いろいろな植物を織り込んだ平織と紗の布で、葛が所々光って涼しげなタペストリー
野からむしのタペストリー
野からむしのタペストリー
経糸・・麻(市販)、緯紙は葛。柿渋で染めた葛の糸を織込んでいます。
丈夫な布になるようにとよりをかけた太めの糸にしました。
夏に採取した葛があっと言う間になくなってしまうほど 沢山の量を使いました。2003年 織成賞入選 紬と織の公募展入選
経糸は野趣あふれた麻糸。横には野からむしを主に織り込んでいます。
160センチの下のほうは平織ともじりで上にいくほど平織の間隔を少なくし、上部は紗になっています。もじりの際に葛を一段入れて変化を出しました。
経糸・・麻(市販)、緯糸は野からむし。からむしで糸を作り、織り上げた最初の作品。糸作りが大変で
少しでも必要量を減らそうと紗にしました。
1997年頃の作品
葛布の帯地
葛布の間仕切り